 |
チップ品はリフローにて基板に実装されるが、アルミ電解コンデンサは内部に電解液を保持していることから、他の電子部品と比較して熱に弱い傾向があり、リフローによるダメージを受けやすい。そのためチップ形アルミ電解コンデンサは、構成材料を使用条件に合わせて厳選する必要がある。よって低インピーダンス化等の特性向上だけでなく、リフロー時の熱的負荷を考慮することが必要であり、リード線形の仕様をそのまま流用できないことが多い。
チップ形アルミ電解コンデンサの低インピーダンス品では「UDシリーズ」( 10mm ×10mm:0.09 、at100kHz)が、長寿命の特性を併せ持つことからも非常に高い評価を受けている。
しかし、電子機器の高性能化が加速化する中、常に性能の向上が必要であり、今回、更なる低インピーダンス化を図るため、低比抵抗を実現した新電解液を開発するとともに、その他の基本材料の最適な組合せを検討した。
新電解液を用いた新シリーズ「CDシリーズ」(図.4)では、「UDシリーズ」の10〜45%の低インピーダンス化に成功している。「CDシリーズ」について特長を以下に示す。
|
|
| 低インピーダンス化 |
「UDシリーズ」の10〜45%の低インピーダンス化(図.5)
|
| 長寿命 |
105℃5000時間(一部2000時間)保証 |
| 大サイズ対応 |
対応サイズ拡大 4×5.8L 〜 18×16.5L(mm) |
| 定格拡大 |
| 6.3〜100V、1〜6800 |
 |
|
| 小形化 |
「UDシリーズ」の一部小形化可能 |
|
|
 |
|
定格
(サイズ) |
インピーダンス(20℃, 100kHz) |
△Z |
| UDseries |
CDseries |
10V/100
( 10×10mmL) |
0.09 |
0.08 |
-11% |
16V/100
( 6.3×5.8mmL) |
0.44 |
0.36 |
-18% |
50V/3.3
( 4×5.8mmL) |
5.00 |
2.70 |
-46% |
|
|
|
「CDシリーズ」に採用した新電解液は、広温度範囲に対応し、従来の寿命特性を維持しながら、インピーダンスの低減を実現したものである。
また、陽極箔は高倍率箔を採用することで小形化を図り、電解紙は、密度、厚み等最適な組合せを検討し、耐ショート性を満足しながら、低インピーダンス化を図っている。「CDシリーズ」は、新電解液の特性が最大限発揮できるようにその他の基本材料の最適な組合せによって製品化したチップ形アルミ電解コンデンサである。
また、大形サイズでは、耐振動性、耐衝撃性を向上させた新構造の検討を進めている。低インピーダンス、大容量化を実現することで、回路設計の自由度がさらに高まるものと考える。
|